カフェインは腰痛と関係ある?

結論からいえばカフェインと腰痛には関係があります。その関係を示す前に、腰痛の原因について触れておきます。厚生労働省の調査によれば、日本人が悩まされている症状の中でも腰痛は1、2を争う存在です。腰痛の改善が難しい理由は、痛みの原因が1つではないからです。ふつう腰に痛みを感じたら整形外科に行って診てもらうと思いますが、レントゲンを撮って異常がなければ湿布を渡されるだけで、有効な治療は行われません。レントゲンで原因がわかるのは椎間板ヘルニアや脊椎すべり症の場合です。

椎間板ヘルニアとは脊椎の骨の間にある椎間板がはみ出すことで、神経を圧迫するケガです。痛みだけでなくしびれや麻痺を引き起こすことも多いです。腰椎すべり症とは脊椎が滑ったり分離したりして変形し、腰や骨盤周辺が痛むケガです。どちらのケガもレントゲンで確認できます。

整形外科で原因がわからない腰の痛みは、筋筋膜性腰痛であるケースが多いです。これは筋肉のコリが慢性化して、血流が悪くなり、神経も圧迫するから起こるものです。痛みのメカニズムがはっきりと解明されているわけではありませんが、最終的にはブラジキニンなどの発痛物質が発生して、脳が痛みとして受け取るようです。

このタイプの腰痛は、背中や腹部、臀部の筋肉の血流が良くなると改善することがあります。発痛物質の発生と血流悪化、筋肉のコリが関係しているからだと考えられています。しかしカフェインを摂取した場合には、交感神経を活性化させて血管が収縮して、筋肉を硬くします。この働きはスポーツをしている人にとっては、瞬発力が上がったように感じられることもありますが、筋肉の柔軟性の点でいえば問題があります。血液の流れが鈍くなり、コリがひどくなるわけですから、痛みも悪化します。

普段からコーヒーやエナジードリンクでなどでカフェインを摂っている人は、摂取量を減らすだけで痛みの軽減が期待できます。ただし、急激に摂取量を減らした場合にはほとんどの人が頭痛に苦しみます。徐々に量を減らしていくのが賢明です。